ホーム > あの有名人の健康法 > 女優 松田美由紀さん
元気読本をご自宅にお届けします
元気読本を一緒に作りませんか?編集・デザイナー募集
病院関係者の方はこちら。患者様サービスのご案内

健康コラム

女優
松田美由紀さん

Miyuki Matsuda

まつだ みゆき/10月6日生まれ。東京都出身。モデル活動を経て、映画「金田一耕助の冒険」(1979年)で女優デビュー。 以来、演技の幅広い女優として活躍。現在では、短編映像監督、アートディレクター、写真家としても活躍しており、執筆活動も意欲的に行っている。 東日本大震災以降は、平和活動なども精力的に行う。 今後の待機作に、舞台「一万年後も君は世界でいちばん美しい」(脚本・畑澤聖悟/演出・中屋敷法仁/ 8月9日~ 16日東京芸術劇場シアターウエスト他、地方公演予定)がある。

今回のインタビューは、女優の松田美由紀さんです。ご出演された映画「2つ目の窓」はカンヌ国際映画祭にも出品された話題作。撮影時のエピソードや、作品に対する思いについてお伺いしました。

―今回、演じた役柄について教えてください。

 私が演じるイサは、ヒロインの母親で大病を患っているという設定です。 しかも、物語の舞台となる奄美大島の人たちから、ユタ神様※と呼ばれる、ある種特別な人間です。初めて台本を読んだ時も「へぇ、神様の役なんだ」って驚きました(笑)。
※ユタ…奄美大島、沖縄地方の土着信仰における生き神。シャーマン。神や精霊と交信し、自然と共存することの大切さを伝える人々。

―役作りで苦労されたことはありますか?

 監督の河瀨直美さんの演出法は、役者を役柄そのものになりきらせるという方法なんです。 ですから役作りは、プライベートもなく、ただただその役を自分の中に入れていくというハードな作業でした。
 病気を患っているという設定なので、役作りのために実際に入院もしたんです。4日間入院して、普通の患者さんと同じようにパジャマを着て病院食を食べて過ごしました。 今まで大きな病気をしたことが無かったので、入院を経験して初めて病気になった人の気持ちがわかりましたね。 病室の窓から1日中外を眺めている時間や、そこで感じるものは4日間の入院体験が無ければ見えてこなかった景色だったと思います。
 ユタ神様という特別な役になりきるため、3時間、1人でお祈りしながら泣き続けたこともありました。誰もメイキング映像を撮ってくれていなくて、悲しかったんですけど(笑)。 でも、その時に今までと違う感覚というのを感じたんです。実際にユタ神様をされている方にもお会いしました。その方に「あなたは神高い」って言われたんです。 神高いというのは、霊感が強いということでしょうね。「だから、この役はきっとうまく演じられるわ」と言っていただきました。

―監督の河瀨直美さんの印象をお聞かせください。

 人間的には大好きです。かわいらしい女性という印象ですね。でも監督・演出家としては厳しい方です(笑)。演技のためにすべてを捧げろっていうタイプの方ですから。 とても厳しい方でしたが、本当に感謝しています。いろいろなことに気づかせてくれるチャンスを私に与えてくれたと思っています。

―主演の村上虹郎さんは、この作品で俳優デビューということでしたが、印象は?

 実は、虹郎君とは共演のシーンがほとんどなかったんです。作中の設定でもお互いのことを知らない役だったので、撮影の時はほとんど会わせてもらっていないですね。 これも河瀨監督の方針で、私が死んでしまったシーンを撮った後は、誰にも会わせてもらえませんでした(笑)。 映画の中では、もういない人間なので、その喪失感を共演者に味あわせるための演出なんですよね。 だから、虹郎君とちゃんと話したのは、カンヌに向かう飛行機の中ですね。そこですっかり意気投合して親友になりました。

―映画には奄美大島の住民の方たちも出演されていますね。

 そうですね。交流もたくさんあって、杉本哲太さんは島の漁師の方と飲みに行ったりしていましたよ。 私も親戚役を演じた方とすごく仲良くなって、家にしょっちゅう遊びに行っていました。ごはんを一緒に作って食べたりして、本当に楽しかったです。 イサが死んでいくシーンには島の人が何人か出演されているんですが、普段から交流があるから、みんな「美由紀ちゃんが死んじゃう」って本当に心配して、悲しがってくれました。

―作品の見どころを教えてください。

 この作品は、愛や生・死がテーマになっていて、人間の根源的なところが見える作品だと思うんです。 都会に暮らしていると、自分の心にふたをして、生の感情を押し殺して生きていかないといけないことが多いと思うんですよね。それが社会のルールでもあるし。 この作品の見どころは、そういう心の深い部分を描いていることじゃないでしょうか。 ご覧になった方は、心を真っ裸にして、愛や生・死といった人間の心の深い部分に目を向けてほしいです。
 もちろん、奄美大島の力強い自然の風景も見どころだと思いますよ。

―女優としての目標はありますか?

 目標はありませんが、自分のことを根っからの女優だと思っています。だから、生きている限りなにかしらの形で表現を続けていくと思います。

絶賛公開中  映画 「2つ目の窓」
2014年度 第67回カンヌ国際映画祭
コンペティション部門 正式出品作品

神の島・奄美大島を舞台に二人の少年少女の初恋と成長を通して描く、
つながっていく命の奇跡。

監督・脚本 河瀨直美
出演 村上虹郎 吉永淳 杉本哲太 松田美由紀 渡辺真起子 村上淳 榊英雄 / 常田富士男
公式HP www.futatsume-no-mado.com

(C)2014 “FUTATSUME NO MADO” JFP, CDC, ARTE FC, LM.