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そうですね。非常に変わったお話だと思いましたね。まぁ、主要人物は、ばばあが50人だけ(笑)。
自分でもこんな作品見たことがなかったですから。正直、面白いかどうかさえよく分かりませんでした。
そもそも私が演じる三ツ屋メイの年齢が100歳なんですよ。ちょうど脚本を見ている時、目の前に監督がいらっしゃったから「私に100歳の役できますか?」とお聞きしたら、「できます」ってお答え頂いて。思わず「失礼ね」って返しましたよ。普通、「100歳の役あなたにならできます」って言われたら怒るでしょ?でも、そのへんから面白そうだなって思い始めましたね。
すごい人ですよね。70歳で山に捨てられてそれから30年1人で頑張って生きてきたんだから。生き抜こうとする意志が強く、すごく器の大きい人だと思いますよ。
三ツ屋メイは内面もすごいですが、外見もすごいんです。まず100歳ということで、今回特殊メイクをしました。顔にゴムやスジをつけて、最初の頃はまるで『猿の惑星』に出てくるキャラクターのようでしたけど(笑)。メイクは1時間半くらいかけておこないました。こんな風に自分の顔をいじるのは初めてだったので、不安でしたね。最初は面白がってやってみたのはいいですけど、どうしようかなと撮影中ずっと思っていました。でも、カメラマンさんや周りのスタッフが決めてくれるのだから彼らを信頼して、私が心配することはないと思いましたね。
女優人生が少し変わったかもしれませんね。演じるのに最初抵抗はありましたけど、「もうやってもいい歳
じゃないかしら、あなたのキャリアは?」と自分に問いかけました。いつまでもキレイ、キレイでいい女やっていても、それで人生終わるわけじゃないですから。こんなこともするんだという女優でなきゃダメだと思います。
正直、辛くて、寒くて、吹雪いて大変でした。色々と辛かったことはありますが、一番辛かったのはトイレですね。雪山だからどこにもなく、かろうじて1台の車に移動用トイレが1個ありましたけど、そこは落ち着かないし。朝、コーヒーを飲まないようにして、代わりに紅茶などを飲むんです。そして、その一杯が何時間もつのか計算して、極力水分は摂りませんでした。でも生理現象ですからどんなに計算しても仕方がないときはあるでしょ?本当に大変でした。
まず「気」だと思います。生きる気になるということ。そうすれば、健康もついてくると思います。
それに「生き甲斐」も必要ですね。そして、前を向くことが大事だと思います。それもちょっと上を向くことがポイント。前向いて上を向くっていう精神は、いつも持ち続けたいですね。
この3つの信条をもって毎日を「よく生きること」が大事だと思います。
私にとって「よく生きること」は、時間をムダにしないことなんですけど、毎日夜は1人反省会を開いたりしています。そして、毎朝「昨日よりも今日はもっとよく生きますように。私も努力します。お守りください」と、自分への誓いをたてています。
とにかくすごい映画なので、これを観てびっくりしないで欲しいと思います。私なんて王様のガウンみたいなボロ服着てますけど、このボロがすてきなボロなんです。同じボロでも登場人物1人1人が違うボロファッションも見どころの1つです。「生きる」だけではなく、様々なテーマが詰まっているので、観て下さった方々が思い思いに何か感じとってくださればいいなぁと思いますね。
気持ちを元気にすれば、身体も元気になります。私はどんなにシリアスな状況でも、別の方向に面白く考え
てみます。そうやって馬鹿なことも考えるユーモア精神が、落ち込みをすくってくれます。暗いままだと浮かびあがれないでしょ?ぱっ、と浮かび上げるようなそういったユーモア精神が必要ですね。
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