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子供の頃から歌手にはなりたかったけど、そういうことが言える環境や時代じゃなくてね。男として働いていかなければならず、また母親をラクにしたくて高校卒業後、建築の仕事をしてました。やっぱり音楽やりたくて、楽器屋に入ってピアノの調律をやったりね。でも、そうすると今度はどうしても歌いたくなって母親に黙って会社やめたんだけど、芸能界に入るきっかけが分からなくて。そんな時、友達がいつの間にかオーディション番組に手紙を書いていまして、それが『お笑いスター誕生』でした。この世界には入れたけど、僕は音楽がやりたくて。そしてできたのがバブルガムブラザーズなんです。
リアルブラッドというバンドを結成した理由は、神戸の震災が理由でした。今の震災もそうですけど、避難場所というのは人間の尊厳がなくなっている場所だと思います。知らないおじいさんの横に15、6の女の子が寝ているとか。
隔離がないところで笑うのって難しいと思います。隔離された場所なら、例えばどんなに悲しくても笑えることってあると思うんですよ。ほら、お葬式中についつい笑ってしまうような。笑っていいことを笑ってよくて、歌を口ずさんでよくて、自分達が家族と一緒にいてもよくて。それが人間の尊厳だと思うんです。
それを守るために、お金を集めて仕切りを作ってあげるために始めたバンド。今年はおりしも全国ツアーが決まっていまして、今回の震災の一助になればと思いますね。ただ今やるだけでなく、今回の地震は10、20年かかってしまう規模の大きいもの。今はいいですが、支援が段々と手薄になっていく中で、やり続けていかなければならないものだと思います。
バブルガムブラザーズの時にやった朝7時のライブは印象深いですね(笑)。みんなタオルまいて朝食を食べているところにいきなりドーンと登場して。盛り上がるはずもないですけど、バンドとして印象深いですね。
あとは個人のライブとしては広島県からっぽ村のライブはすごかった。何もない草むらの中で、ステージもなく作るところからはじまって。ハチの巣をとったりなんかもしたなぁ。
一昨年の熱海のクリスマスライブも印象的。駐車場で席並べて飲みながらというものだったんだけど、突風が吹き始めて。テーブルがバーンと全部飛んでいってしまいました(笑)。みんな「危険だぁー」って言って逃げ出して。僕はマイクとキーボードをおさえながら、観客が誰もいない前で歌ってまして。僕的には、すごくもりあがりましたけどね。
まずは肩こりが始まりました。それにお酒に酔わなくなりましたね。そういう前兆があって、そして突然それはやってきましたね。なんか急に悲しみがやってきて。失恋の最中にさつまいもを食べて胸がつまったあの感じ。痛みはその後、かき氷を食べて頭が痛くなる感じがきて。道端で座り込んでしまいました。よく道端で座り込んでしまった人っているじゃないですか。皆見て見ぬふりするんですけど、僕もその時声をかけてもらいたかったですね。あぁいう時は、勇気をだして声をかけた方がいいと思います。
父親って基本うそつきですよね。仕事をしていれば仕事だっていう大義名分で子育てをやめてしまう。「仕事だから」ってゴルフ行っちゃうでしょ?だけど、子育てってやってみるとゴルフなんかよりよっぽど面白くって。僕は孫ができてもいい年なので、「大丈夫だよ」と現役の子育て中のパパ達に言ってあげることができるんです。そういう人達のそばにいて、色々とアドバイスをしたくって、この活動を始めました。
※1 2010年夏に発売したブラザートムさん作・絵の読み聞かせ絵本
フェルト手芸とペットの世話です。フェルト手芸はとてもはまっていて、ユザワヤ※2に行くのが楽しく楽しくて。あんな面白いものがたくさんあるなんて知らなかったですね。女性だけ知っているなんてずるい(笑)。
ペットの世話といっても福島の避難地域にもともといた犬を預かっていまして。レスキューされたのちに横浜で保護されているところ、縁あって預かることになったんです。ほんと、自分の家の犬ならしつけとかできるけど、そうじゃないので正直難しい。やはり飼い主の方に、飼っていた時のままの状態で戻してあげないと駄目じゃないですか。きゅうり好きの犬でかわいいんですけど、こっちの枠にはめないよう世話するのが大変ですね。
※2 手芸用品・ホビー材料などを揃えた大型専門店
病気の時でも辛い時でも、僕は気弱にならないように心がけています。心筋梗塞になりましたが、気弱になってお酒をやめるとかそういうことはしないように努力しています(笑)。多少身体がポンコツでも辛い環境でも、その中で楽しく生きることこそ健康だと思いますよ。
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