|
毎日朝起きた時に、身体と頭がきちんと働くかを確認して、自分の体調に気を配っているということでしょうか。自分の身体に自信が持てないと仕事をする上で不安がつきまといます。ですから、目は動くか、頭は回っているかなど、身体の部分部分に気を配って、身体の違和感を感じとることが大切だと思います。
以前より、監督の小林(政広)先生から「お仕事を一緒にしたいね」って話をいただいていました。今回脚本をいただいた段階で、すぐにストーリーが自分にスッと入り込んで、是非出演させていただきたいと感じたんです。
『春との旅』は現代の人間本来の姿を写し出した作品です。時代がどんどん速く進んでいく中で、仲代(達矢)さん演じる忠男(ただお)は、急な変化についていくことができず、「昔はこうだったのに」と自分の考えをなかなか変えることができない。今の世相を表したような映画ですね。今の世の中は、そういった人たちを切り捨てるような社会になってしまっていて、「お金の入らない人たちから税金をとる」「年金すら税金で持っていかれてしまう」ということが、当たり前のように起こっている。この『春との旅』は、どういう風に生きるべきかを気づかせてくれる映画だと思います。
仲代さんは昔のままの誠実な人。年配の男性は皆さん頑固さをお持ちだと思いますから、仲代さんご自身の自然の頑固さで、そのままの自分を演じられているように感じます。観る人それぞれに考えてもらわなくちゃいけない、何かを考えてもらいたいという気持ちで、仲代さんも私も演じました。
睡眠にはいろいろと心がけています。人間は普通6~7時間寝れば大丈夫といわれていますが、私は昔から8時間しっかり睡眠をとるようにしています。そうでないと「寝た」という気がしないんです。それと、ぐっすりと寝るためのポイントは、「今日は今日で終わりにする」ということです。今日起こったことを寝床でいつまでも考えていても、何も解決しないし、良いアイデアは浮かんできませんからね。
盲腸を経験した時に、どうしても出たい舞台があって、早めに退院させてもらうということがありました。1週間ほど入院していたのですが、退院した後の舞台初日は汗びっしょりで、その時に健康な身体の大切さを改めて感じました。身体が弱いと自分の好きなことができなくなる、身体は絶対に健康じゃなくちゃいけないということを痛感し、その経験のおかげで、これまで他に大きな病気をせずに来れたんだと思います。
何でも食べることです。これを食べたら太るとか痩せる、キレイになるとかは気にせずに、何でも好き嫌いせずにまんべんなく食べること。いろんな食べ物を少しずつ、1日20~30種類も摂る必要はありませんが、毎日違うものを食べることは大切です。今の人はお肉ばかり食べるのが当たり前になってきていて、きっと肉食になってきているんだと思います。だからよく人に噛みつくのだと思いますよ(笑)。
身体が続く限り今後も役者を続けていきたいと思います。自分のできることをやっていくということですね。その中で新しいことに挑戦していくことも大事。数年前から公民館などを中心に朗読劇もやっているんです。
自分の違う側面を見せて役になりきるのは一つのテクニックですが、大切なのはやはり人間であるということ。ロボットでもピノッキオでもない、ひとりの人間であるということが大事なんです。脚本から「こういう人なんだろうな」と想像して、その想像を自分の肉体に交える。役に対して最も近い自分を引き出して演じるということです。私はいつも「見て楽しくなってもらいたい」「元気になってもらいたい」という気持ちで演じています。
人間あきらめちゃいけないということです。自分がやれるだけのことをすれば、後悔することはないんだから、そこから次に進めばいい。自分の身体でも他の人の身体でも、決してあきらめないで、できるだけのことをやっていただきたいと思います。
|